世界をリードする最強パワーゲイ1

世界をリードする最強パワーゲイ 【パート1】



【01】TOM FORD
トム・フォード デザイナー
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本誌2004年3月号で彼は語っている。「ファッションデザイナーになりたい自分を認めることは、自分がゲイであることを認めることより難しかったよ」と。崖っぷち経営だった老舗グッチを立て直し、10年でグッチ・グループを最強のパワーブランドに育て上げた立役者が、日本の媒体向けに初めてセクシャリティを語った瞬間だ。そしてその後、彼は自身のブランドを立ち上げる一方、映画監督としてデビュー。初長編『シングルマン』は映画賞を総なめした。美を創りだすことにかけては天賦の才に恵まれた彼は、ファッション、アートの世界をリードする第一人者といえるだろう。



【02】RICKY MARTIN
リッキー・マーティン 歌手
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トータルセールスは全世界で6000万枚以上というトップアーティストで、ラテン界の貴公子としても名を馳せたリッキー・マーティンは、昨年3月に自身のウェブサイトで、11月に自伝『Me』(スペイン語版『Yo』)でカミングアウト。当初、カミングアウトしたらすべてを失うと考えていたが、代理母による出産で双子のパパとなった彼は、子どもたちの将来のためにも正直になるべき、と告白を決断。すると、彼はすべてを失うどころか、既存のファンは彼のありのままを受けとめた。カミングアウト前から噂はあったが、彼の英断はさらなるファンを増やしている。



【03】GUIDO WESTERWELLE
ギド・ヴェスターヴェレ  ドイツ連邦共和国外務大臣
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ドイツ自由民主党で第12代党首を務めるギド・ヴェスターヴェレ。彼は、2004年に同性愛者の権利促進を訴え、自身もカミングアウト。09年に国の顔ともいえる副首相兼外相として入閣し、ドイツで初めて国政中枢に携わるオープンリーゲイとなった。性的マイノリティのみならず、広く人権問題に取り組み、イスラム社会への問いかけも積極的。世界的に見てもリベラル派政治家のなかでトップのパワーパーソンだ。


【04】CHRIS HUGHES
クリス・ヒューズ フェイスブック共同創設者
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Facebook でマーク・ザッカーバーグらとともに共同設立者に名を連ねているクリス・ヒューズ。彼は退学してシリコンバレーに移った仲間たちと決別し、復学~卒業。そんな彼はオープンリーゲイで、オバマ大統領を勝利に導いた選挙キャンペーンではネット戦略の中核に。結果、総額30億円以上選挙資金を集めた。現在、慈善団体やNPOをつなぐSNSを立ち上げ、人権問題やチャリティ活動に取り組んでいる。


【05】CHRIS COLFER
クリス・コルファー 俳優
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全世界的にヒットしているアメリカのTV ドラマ「glee /グリー 踊る♪合唱部!?」で、悩めるゲイのキャラクター、カートを演じているクリス・コルファー。初のキャリアとなる同作オーディションで、監督のライアン・マーフィーらに個性を見込まれ、当初脚本にはなかったカート役が彼のためにアテ書きされた。その結果、ゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞。シンデレラボーイの彼は劇中同様、私生活でもゲイであること、そしてそれがゆえにいじめにあっていたことを公言。彼の勇気ある発言は、視聴者のゲイティーンを勇気づけた、と評価されている。


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